キャンピングカーを、考える

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コースターを、買ってみた
Author

tesshy

Published

July 20, 2018

完全な思いつきからトヨタ コースタービッグバンを購入したので、その記録。

序章

2017年末、ふと仕事辞めようと思い立った。仕事なくなったら嫌でも時間あるなぁとぼんやり考えていたところ、 昔からキャンピングカーがほしいと思っていたことを思い出した。

小学生の時、家族で北海道一周とかしてたのだが、多分その時に実車を見てどこかで憧れがあったのかもしれない。 (ちなみにその時は古き良き三菱のデリカ。スペースギアになる前の箱型4WDのカンガルーバンパーついてたやつ。そう考えるとうちの親父もそういうの好きだったんだな、と。血は争えない。。。)

というわけで、思い立ったら吉日生活でキャンピングカーを物色。

キャブコン

最初はザ・キャンピングカーというべきキャブコン。数多存在するが調べた限り有名所だとVANTECですかね。市中で気にして見てるとキャブコンの場合かなりの割合でVANTEC製。 但し、お値段もよろしく最低でも580万ぐらい、欲しいなというレベルのオプションなりついたやつにすると1000万弱。。。

あと他メーカーも調べて知ったのが、国産キャブコンの場合ベース車両がほぼトヨタのカムロードという点。 このベース車両、キャブコン用に販売されているもので一般流通はしていない。別にそれはいいんだけど調べれば調べるほどなんでこんなに作りが古いんや、、、という残念なお気持ちに。(四半世紀ベースが変わってないっぽい?)

そこで出てきたのが新興メーカーNTB。作りがかなりいい感じで、ベース車両がいすゞBe-camという限られたビルダーにしか卸されてないシロモノ。 スペック的にみてかなり魅力で、ジャパンキャンピングカーショーでも実車を見に行った。 かなりオール電化に振っていて装備も素晴らしかった。 んが、やっぱりいいモノはいいお値段でコレもまた1000万は覚悟しないといかん感じ。(ちなみに検討してたのはワイドボディのASAKAZE。)

こうして結局お財布の問題でキャブコンはお蔵入りに。。。

バンコン

次にお財布と普段の取り回しも考えてバンコンかなぁと思い、バンコンといえばハイエース、けど僕は天の邪鬼なのでNV350をターゲットに物色。

最初に琴線に触れたが日産ピーズクラフトのGT。 キャンピングカー国内大手トイファクトリーとの共同開発とのことで、内装も結構いい感じ。但しお値段も結構なもんで、ディーゼルだと多分コミコミ650万弱。。。

GT

そもそもNV350っておいくら万円やねん!というと、2WDディーゼルワイドハイルーフで車両価格3,033,720円。なるほど、架装で300万ぐらいか。。。

というわけでまたお金の問題で立ち往生し、この際ベース車両買って自分で架装するしかなくね?と思い始め、まずNV350の中古車を探し回った。んが、とにかくワイドボディーハイルーフが出てこないorz 二回ほど見つけたが新車で買っても変わらんやんコレ、、、というお値段だった記憶。

ならば新車でいいか、と思い直してディーラーに実車見に行った。んが、そこで新たな問題が。。。実際に中に入ってみたら意外と狭い。。。 というのも、私184cmの身長がありまして、基本的に日本車のシートが窮屈なお体。ここに架装していったらベットぐらいしか置けへんやん・・・というお気持ちが芽生えてしまい、結局のところバンコンもお蔵入りに。。。

(以下主観ですが、取り回し等考えると多分バンコンが最強かと今でも思っております。駐車場は普通に止められるし、それなりに広いし、値段も高級車ぐらい、と思えばそんなもんですし。)

フルコン

こうなってきたらもうフルサイズしかダメやん!となり、ターゲットをフルコンに。国産フルコンもあるにはあるけど、 ぶっちゃけ価格面を考えるともはや輸入車のほうがええやん!となり、そっち方面を探索。

実は今でも欲しいのがHYMERのML-I。ベンツをベース車両としたフルコン。ベンツですよ、Mercedes-Benzですよ。内装も素晴らしくて下手な高級ホテルなんか目じゃないほどの豪華さ。中も広くて俺氏でも余裕の空間。 しかーし、そんなに甘いことはなく、お値段驚きの1500万円からのスタート!田舎で土地付き一戸建て買えるやん。。。でも、良いんだよなぁ・・・。

現実に戻り、買えそうな価格でいい感じだったのがDethleffsSunlightブランド。Sunlightは買えるんちゃうん?というレベルの価格になっており、 良いなと思ったSunlight - Low-Profile T64で870万円。フルコンでコレなら、頑張ってもいいかも・・・?と、ここからどうも金銭感覚が崩れ始めた。。。

ちなみに輸入キャンピングカーのベース車両はほぼフィアットのデュカト。これ、ベース車両が良く出来てると思う。 何より素晴らしいと思うのが運転席と助手席が180度回転して、後部座席と向かい合える点。 これ、キャンピングカーのスペース利用としては最も有効なソリューションだと思う。 ぶっちゃけこれがあるからデュカトのキャンパーにしようかと本気で思ってた。

ただし、2018年現在、国内のFIATディーラーでは公式に修理受付などを受けて無いそうで、購入店で都度メンテナンスする必要があるっぽい。 こんなことが気になって結局輸入フルコンはお蔵入りに。。。 (2017年に国内流通させるようなニュースがあったがその後音沙汰なし?これが始まればカムロードは駆逐されると思う、マジで。)

バスコン

こうして決め手にかけていたところ、トヨタがコースターを24年ぶりにフルモデルチェンジするとのニュースが!

https://newsroom.toyota.co.jp/pages/news/images/2016/12/22/1300/001.jpg

コースター、というかマイクロバスって葬式の時に乗るやつだよね?という感じだったが、実は中国では超人気で神車とか呼ばれてるそうな。 更に調べてみるとコースターベースのバスコンってのがあるのね、と。正直当初はこの程度の認識だった。

だがしかし、調べれば調べるほどコレじゃね?感が高まる。あの四角なボディーが空間的に無駄がなく大変素晴らしい、そしてとにかくデカイ。

ビルダー各社もこれを使ったバスコンをリリースし始めた。驚くべきはトイファクトリーのSeven Seas。お値段驚きの1944万円・・・(いや、これなら輸入フルコン買わね??)他ビルダーも出し始めたが、まぁ1000万円は覚悟しないといかん空気。お財布さん・・・。

しかしながら、国産ベース車両でこれ以上のものはない(広さの面で正確に言うと、三菱ローザのスーパーロングがあるが見た目が古すぎる・・・)と思い込むことにして、これをベースに自分で架装しよう!と決めた。

トヨタ コースター ビックバン

さて、決めたなら、買うしか無い。

コースターの素晴らしい点は、中型限定免許で運転できるBIG VANというグレードが準備されている点。(後から知ったのだが、どのメーカーのマイクロバスでもカスタマイズ対応で10人以下乗車のマイクロバスは作れるらしい。登録が面倒らしいが。。。)

https://toyota.jp/pages/contents/coaster/005_b_002/image/grade/grade5/carlineup_coaster_grade_grade5_2_01a_pc.png

もうね、後ろのスペースにキャンパー架装してくださいと言わんばかりの作り。もうコレしか無いやん!


というわけで、ディーラーへ。しかし、事はそんなに順調に進まなかった。。。

一軒目。コースタービックバン欲しい!見積もりくだしゃい!と言ったら、まず見積もりが出てこない。。。どうも扱ったことが無いらしく、しかも商業車は一旦本社(販売会社のね。)問い合わせだそうで、後日郵送とのこと。待つか。。。と思って一週間ぐらいして到着。んが、なんかやたら高い。。。想定してた金額より100万円ぐらい高い、ナンダコレ。。。というわけで、今後も不安なのでここの販売店はバイバイ。。。

二軒目。販売会社下にある販売店。ここなら見積すぐ出るベー、と思って行ったけどやっぱり後日郵送とのこと。待つか。。。んが、待てど暮らせど一向に送られてこない。。。何なんすかね、ビーサンとTシャツジーパンで行ったから冷やかしかと思われたんですかね(イライラ

三軒目。ここで見積取れなかったらもう買うの辞めようかなぁと思って実家近くのディーラーへ。ここで、今回大変お世話になる営業さんに運命的な出会い。商業車もバンバン扱ってる方で、ちょっと時間かかりますけど作成して連絡しますよー、とのこと。素晴らしい!そして3日ぐらいで速攻見積もり頂き、色々説明もしてくれて大満足。時は既に3月中旬、そのころからマイナーチェンジの情報が流れてきておりどうやら現行車種(TSS無し)は近々無くなるとのことで、発注するなら早めのほうが良いかも、との情報までも。(7/2にマイナーチェンジしました)

もうね、ここまでしてくれたら多少高くてもこの人から買おう!と思っちゃうのが人情ですよ。 それにもかかわらず、決算期なので今月中に契約してもらえれば頑張れます!と力強いお言葉。素晴らしい。

最後の最後まで迷っていたのがボディサイズで、標準か、ロングか。その差735mm、それでお値段は70万違う。。。 しかもロングはその分ホイールベースが長くなるので小回り効かなくなる。(ハングオーバー伸びるのも、それはそれで運転しづらいけど。。。) 結局最後の決め手は嫁氏の一言、「大きいほうがいいじゃん」。素晴らしい嫁だと再度実感。というわけで、ロングに決定!

こうして、めでたく契約できました(具体的な価格は伏せますが、感覚的にアルファードハイブリッドにオプションモリモリしたぐらいのはず)。納車期間ですがこれが結構時間がかかって、結局3ヶ月かかりました。今回の場合TSS無しバージョンの最終オーダーに乗ったっぽいので、ある程度集中して発注が入ったため時間がかかった可能性がありますが、参考までに。

というわけで、これらがてっしーの経たキャンピングカー選定の軌跡です。短絡的ですが、結局問題になるのは、お金と置き場所に見合ったサイズとグレード、って感じですかね。。。自分の場合、今後の架装作業にすべてがかかってくるので、時間が強烈に余ってない限りおすすめはしません。。。それでは、楽しいキャンピングカー選びを!

祝 バス納車!

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